「税理士って一般の人からみたら、どんなことをやってそうなイメージ?」
と友人に聞いてみました。返ってきた答えは
「なんかワークシートか何かで計算する人、じゃないの?」
「単に計算するだけって感じ?」と聞き返すと、
「う~ん、他に思いつかない。」と。
それじゃあ、税理士の価値がわかってもらえない(=中には「報酬が高い」なんて言う人がいる)のも無理はないなぁという気がしました。
おまけに最近は税理士紹介(≒マッチング)会社が税理士業界のマーケットを荒らしてしまってるから、
「安けりゃ、安い程いい!」みたいな風潮も出てきてるんでしょうね。
でもね。よ~く考えてもらいたいと思うんです。
安くて得する人は誰なんでしょうか?と。
依頼者?そうかもしれませんね。でも、税理士紹介会社はfeeの大部分を持って行ってしまうというビジネスモデルです。
実は、税理士の手元にはあまり残りません。(下手すると登録料という名目で、紹介会社に当初何十万円も支払わなければならない場合もあり、赤字になります。)
タダ同然のお客であれば、当然の話ですが、仕事がテキトーになる恐れがあります。
そのうち、手抜きや間違いが出てくるようになります。そうすると嫌になって、また税理士交代したりして、結局、依頼者も損をするんです。(この手の話はよく聞きます)
そうです。儲かるのは紹介会社だけなんです。紹介会社以外の参加者は損する仕組みです。
紹介会社はダメなら次、次、と手持ちのカードを切るだけです。失敗はありえません。当初にしこたま登録料を取ってますから資金的な失敗もありません。
「依頼者は損しないんじゃ・・・」もちろん、そうであればラッキーですね。
でも赤字同然で、誰が他人の税務をリスクを負ってやりますか?って話です。赤から黒に変わるまでには、相当の件数を紹介してもらわなければならない、というのが実態です。残念ながら紹介数の保証は当然ありません。
「それでもお客が欲しい・・・」と必死で登録してしまう税理士が少しかわいそうだったりします。
で、依頼者に目線を戻しますが、
税理士紹介会社に払うお金を、直接税理士に払ってサービスの質を上げてもらった方が絶対に良いです。
当事務所もきちんとお支払頂いているので、メールも頻繁にやりとりしています。
半年近く連絡がない等というのでよくお話を聞くと報酬額が激安だったりします。
そういう場合、「そのFeeじゃぁ、そうなりますよ~。」というお話を差し上げています。
双方にとって納得のいかない契約はしない方があとあとのためです。
インターネットがあるんですから、いくつかあたってみれば1つ位、良さげなところはあるでしょう。
たかが税理士と決めつけず、税理士の数だけ税理士のバリエーションがあると思って欲しいのですが、
何も知らないでネット検索した人は、紹介会社のランディングページにコロッとやられちゃうんだろうなぁ・・・。
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